学会や出張に持っていくリュックは、普段の通勤用とは少し違った使いやすさが求められます。
ノートPC、充電器、抄録や書類、筆記具に加えて、折りたたみ傘や飲み物も必要です。さらに学会では、企業展示や受付でパンフレット・資料をもらい、帰る頃には荷物が増えていることもあります。
一方で、宿泊用の着替えまでリュックに入れる必要があるとは限りません。
私の場合、宿泊を伴う学会ではスーツケースでホテルまで移動し、ホテルにスーツケースを置いてから、PCや抄録など必要なものだけをリュックに入れて会場へ向かうことが多いです。
この使い方では、単純に「大容量」であることよりも、
- PCを安全に収納できる
- A4~B4程度の資料を入れやすい
- 会場でもらったパンフレットを追加できる
- 折りたたみ傘を収納しやすい
- 飲み物を取り出しやすい
- スーツケースに固定できる
- スーツやジャケットでも使いやすい
- 必要なら容量を増やせる
- スマートフォンを充電しやすい
といった点が重要だと感じています。
そこで今回は、学会・出張での使いやすさを基準に5つのビジネスリュックを比較しました。
※BOPAIは実際の使用経験を含めて紹介しています。その他の製品については、メーカーが公開している製品仕様をもとに比較しています。使用していない製品について、実使用したかのような評価は行っていません。
学会用リュックで重視した13項目
今回の比較では、次の項目を重視しました。
| 評価項目 | チェックするポイント |
|---|---|
| PC収納 | 15~16インチ程度のノートPCを収納できるか |
| 容量 | PC・資料・小物を無理なく収納できるか |
| 重量 | 会場内を長時間移動しても負担になりにくいか |
| 書類収納 | A4・B4・抄録などを折らずに入れやすいか |
| キャリー対応 | スーツケースのハンドルに固定できるか |
| 開口部 | PCや資料を取り出しやすいか |
| 撥水性 | 移動中の多少の雨に対応できるか |
| 折りたたみ傘 | 濡れた傘をPCとは別に収納しやすいか |
| ボトル収納 | ペットボトルや水筒を収納しやすいか |
| USB充電 | 外部USBポートを利用できるか |
| 拡張機能 | 資料が増えたときに容量を増やせるか |
| デザイン | スーツ・ジャケットと合わせやすいか |
| 価格 | 機能に対して価格が妥当か |
特に学会では、濡れた折りたたみ傘をPCや抄録と同じスペースに入れずに済むかは意外と重要です。
また、会場ではスマートフォンでプログラムを確認したり、メールや連絡を確認したりすることも多いため、USB充電のしやすさも評価項目に加えました。
学会・出張向けリュック5選 比較表
| 製品 | 特徴 | PC | 重量 | キャリー | 傘・ボトル | USB | 拡張 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BOPAI 拡張ビジネスリュック | 実使用・多機能 | 15.6型 | 約1,090g | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ace. ガジェタブルCB 62362 | 薄型・会場内移動 | 15型 | 940g | ○ | ○ | ― | ― |
| Samsonite FLYZ-LITE 2 | スーツとの相性・拡張 | 15.6型 | 約1kg | ○ | ○ | ― | ○ |
| Thule Subterra 2 27L | 16型PC・収納力 | 16型 | 950g | ○ | ◎ | ― | ― |
| MATEIN Mlassic 15.6 | USB・コスパ・容量 | 15.6型 | 約762g | ○ | ○ | ○ | ― |
※仕様は2026年8月時点で確認できたメーカー公式情報・販売ページをもとにしています。価格・仕様・販売状況は変更される可能性があります。
1. BOPAI 拡張ビジネスリュック|実際に学会で使いやすかった
今回紹介する中で、実際に私が使っているのがBOPAIのビジネスリュックです。
15.6インチノートPCに対応し、A4書類を収納できるスクエア型のビジネスリュックです。
サイズは約45×30×10cmで、必要なときにはマチを約16cmまで拡張できます。重量は約1,090gです。
さらに、
- PC・タブレット用収納
- キャリーオン
- 撥水仕様
- 折りたたみ傘を入れられる収納
- 防犯用隠しポケット
- ICカード用ポケット
- 外部USB充電ポート
- マチ拡張
など、出張向けの機能がかなり揃っています。
実際に学会で使って感じたこと
私の場合、宿泊を伴う学会では、着替えなどはスーツケースに入れてホテルまで持っていきます。
ホテルに到着した後はスーツケースを置き、
ノートPC、抄録、充電器などをBOPAIに入れて学会会場へ向かう
という使い方をしています。
この状態では大きすぎるとは感じにくく、学会会場でもらうパンフレットや資料を追加していくと、ちょうどよいくらいのサイズ感です。
特に便利なのがマチを拡張できることです。
朝は荷物が少ないので通常の薄い状態で使用し、会場でもらった資料が増えた場合には必要に応じて拡張できます。
「行きは少ないのに帰りは資料が増える」という学会特有の荷物の変化に対応しやすいのは大きなメリットだと思います。
(急ぎのお土産購入も便利です。。。)
USBポートも意外と便利
BOPAIには外部USBポートがあります。
リュック内部にモバイルバッテリーを入れて接続しておけば、モバイルバッテリーそのものを取り出さずにスマートフォンへケーブルを接続できます。
学会ではスマートフォンでプログラムを確認したり、メールを確認したり、移動中に地図を使ったりすることが多いため、バッテリー消費が増えがちです。
そのため、
「モバイルバッテリーは持っているけれど、毎回リュックから取り出すのが面倒」
という人には便利な機能です。
ただし、USBポート自体にバッテリーが内蔵されているわけではありません。別途モバイルバッテリーが必要です。
BOPAIが向いている人
- PCを持って学会へ行く
- スーツケースと併用する
- 帰りに資料が増えることが多い
- USB充電を使いたい
- ビジネス寄りのデザインがよい
- 価格を抑えつつ機能を重視したい
今回の5製品の中では、学会用として実際に使った経験を含めると、最も紹介しやすい1台です。
2. ace. ガジェタブルCB 62362|ホテルから会場まで身軽に移動したい人向け
「宿泊用品はスーツケースに置き、学会会場には必要最低限だけ持っていく」という使い方なら、ace.のガジェタブルCB 62362も魅力的です。
容量は13L、重量940gで、今回の5製品ではかなりコンパクトな部類です。
15インチPCとB4ファイルに対応し、スーツケースのハンドルに固定できるセットアップ機能も搭載しています。
学会用途で注目したいのは傘・ペットボトル収納
特徴的なのが「2WAYスルーポケット-W」です。
側面とメイン収納の両方からアクセスでき、内部には吸水速乾メッシュが使われています。メーカーも折りたたみ傘や500mLペットボトルの収納を想定しています。
雨の日に濡れた傘をPCと一緒に入れたくない場合には、かなり相性のよい構造です。
ただし13Lなので、学会でもらった資料が大量になる場合には余裕が少なくなります。
こんな人におすすめ
- PCと抄録程度で会場へ行く
- 大きなリュックを背負いたくない
- スーツ姿でスマートに持ちたい
- 傘を収納しやすい構造を重視する
- 出張荷物はスーツケースに分ける
ホテルから学会会場までの「当日用バッグ」として考えると、非常に理にかなった製品です。
3. Samsonite FLYZ-LITE 2 ツールームバックパック エキスパンダブル|スーツとの相性と拡張性を両立
学会でスーツやジャケットを着ることが多く、バッグの見た目も重視したい場合は、SamsoniteのFLYZ-LITE 2 ツールームバックパック エキスパンダブルが候補になります。
15.6インチPCまで対応し、PCと書類を分けられる2室構造です。
本体は約42×30×19cm、重量約1kg。ファスナーを開くことでマチを約24cmまで拡張できます。スーツケースに固定できるスマートスリーブも装備しています。
両サイドには伸縮ネット素材のポケットがあり、ボトルなどの収納にも利用できます。また、高密度ナイロンとレザーを組み合わせた比較的落ち着いたデザインです。
学会では「帰りだけ拡張」が便利
BOPAIと同様に、
ホテルを出るときは通常サイズ
→ 学会資料が増えたら拡張
という使い方ができます。
価格は高めですが、学会だけでなく普段の通勤や出張でも長く使いたい人には候補になります。
こんな人におすすめ
- スーツに合わせやすいものがよい
- 15.6インチPCを持ち歩く
- PCと書類を分けたい
- 学会資料が増えたときに容量を増やしたい
- ブランドや質感も重視したい
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4. Thule Subterra 2 27L|16インチPCと資料を余裕をもって持ちたい人向け
PCが大きい人や、PC以外にもタブレット・電源アダプター・資料などを多く持ち歩く場合は、Thule Subterra 2 27Lが有力です。
容量27L、重量950gで、16インチノートPCまたは16インチMacBookに対応しています。
PCだけでなくタブレット用スリーブや電源アダプター用収納も設けられています。
傘と飲み物の収納は5製品の中でも優秀
特に魅力的なのが、両側に大型のドリンクボトルポケットがあることです。
Thule公式でも、ドリンクボトルや傘、またはその両方を収納できると明記されています。
つまり、
右側:飲み物
左側:折りたたみ傘
のような使い分けがしやすい構造です。
濡れた傘をPCと同じスペースに入れたくない学会用途では、かなり魅力があります。
スーツケースに取り付けるためのラゲッジパススルーも装備しています。
こんな人におすすめ
- 16インチPCを使用している
- PC周辺機器も多い
- 学会資料を余裕をもって収納したい
- 傘と飲み物を外側に分けて収納したい
- 容量に余裕を持たせたい
USB充電や容量拡張はありませんが、基本的な収納性能を重視するなら非常に完成度の高い候補です。
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5. MATEIN Mlassic 15.6|USB充電と容量を低価格で求める人向け
BOPAIと同じく、外部USB充電を重視する場合に候補になるのがMATEIN Mlassic 15.6インチモデルです。
メーカー公表値では容量28L、重量約1.68ポンド(約762g)で、15.6インチPCに対応しています。
スーツケースに固定するラゲッジストラップ、背面の盗難防止ポケット、耐水ポリエステル生地を採用しています。
また、外側にUSB充電ポート、内部に充電ケーブルを備えており、モバイルバッテリーと接続してスマートフォンを充電できます。
BOPAIとの違い
USB充電を搭載している点ではBOPAIと共通しています。
一方、
BOPAI
- ビジネス寄り
- 拡張機能あり
- 学会・スーツとの組み合わせを重視
MATEIN
- 28Lの容量
- 比較的軽量
- カジュアル寄り
- コストを抑えたい人向け
という選び分けができます。
こんな人におすすめ
- USB充電が欲しい
- 15.6インチPCを使用する
- ある程度の容量が必要
- スーツケースに固定したい
- 価格を抑えたい
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結局、学会用ならどれを選ぶ?
5製品は単純な順位ではなく、使い方によっておすすめが変わります。
| 重視すること | おすすめ |
|---|---|
| 学会用途の総合バランス・実使用 | BOPAI |
| 荷物を減らしてスマートに移動 | ace. ガジェタブルCB |
| スーツとの相性・質感 | Samsonite FLYZ-LITE 2 |
| 16インチPC・傘+飲み物 | Thule Subterra 2 |
| USB充電・容量・コスパ | MATEIN Mlassic |
私のように、
スーツケースでホテルまで移動
→ ホテルに宿泊用品を置く
→ PCと抄録をリュックに入れて会場へ
→ 会場でパンフレットや資料が増える
という使い方なら、個人的にはBOPAIの「普段は薄く、必要なときだけ拡張できる」という構造が使いやすいと感じています。
反対に、学会会場にはPCと最低限の荷物しか持っていかないならace.、16インチPCや周辺機器まで持つならThuleの方が向いている可能性があります。
学会用リュックは「大容量」だけで選ばない方がよい
学会・出張用のリュックというと容量を重視しがちですが、実際には、
PC収納
+ 書類収納
+ キャリーオン
+ 傘
+ 飲み物
+ 帰りに増える資料
をどう扱えるかが重要です。
宿泊荷物をスーツケースに分けるのであれば、30~40Lの大型リュックが必ずしも必要とは限りません。
「ホテルから会場へ何を持っていくのか」を考えて選ぶと、自分に合ったサイズが見つけやすくなります。
特に学会では帰りに資料が増えるため、BOPAIやSamsoniteのような拡張機能は一般的な通勤以上に活躍する機能だと思います。
自分のPCサイズや学会で持ち歩く荷物を確認したうえで、使い方に合ったリュックを選んでみてください。
※掲載している仕様は記事作成時点の情報です。購入前には各メーカー・販売店の商品ページで最新のサイズ、対応PC、仕様、価格をご確認ください。

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